(※)N95DECON: A scientific consortium for data-driven study of N95 filtering facepiece respirator decontamination(N95フィルター式フェイスピースレスピレーター除染のデータドリブン研究のための科学コンソーシアム)
〇 新着
2020/05/15
謝辞「N95DECON連携翻訳チーム」のメンバーを更新
2020/05/12
厚労省通知
「マスクの例外的取扱いについて」 が改定され、中国のKN95マスクなどの医療用マスクのうち、米国FDAで緊急使用承認(EUA)が与えられていないものは、N95マスクに相当しないとされた。
2020/05/01
謝辞「N95DECON連携・資料翻訳チーム」のメンバーを更新
2020/04/21
3M N95微粒子用防護マスクの除染方法(第3版)(2020.4.17版)PDF をアップ
2020/04/16
過酸化水素蒸気(HPV)または過酸化水素ガスプラズマ(HPGP)を利用した滅菌器機の情報を追記しました。
2020/04/10
厚労省通知
「マスクの例外的取扱いについて」(N95マスクの過酸化水素水プラズマ滅菌器を用いた再利用法について)を、N95マスクの除染方法のところに追記しました。
〇 COVID-19と戦う医療従事者を守るために
前例のないCOVID-19流行危機により、感染症指定病院をはじめ多くの医療施設、診療所では、医療用のN95マスク※を含む個人保護具(PPE)が不足し、使用したN95マスクを除染して再利用することを余儀なくされています。
平時ではPPEは使い捨てで、一回限りの使用が基本です。しかし、PPEの入手や代替品が困難な場合、医療従事者の職業感染のリスクが非常に高くなります。
心理的にも大きな問題です。COVID-19パンデミックにより、世界中の医療従事者がPPE不足により危険にさらされている中、米国CDCはN95マスク除染のための危機管理基準勧告を発表しました(2020.3.31)。
今回の危機的状況により、日本でもN95マスクが不足し、現場からベストな再利用の方法がないか質問が寄せられています。そこで、職業感染制御研究会PPEWGでは、医療スタッフを守るための現時点での最良のリスク管理方法に関する情報ページを立ち上げました。
※N95マスクは、N95 respiratorもしくは日本の防じんマスクの国家検定規格DS2マスク相当のものをさす。詳細は
こちら
〇 N95マスク(N95防護マスク、N95レスピレーター)とは何ですか?
〇 一般利用におけるフェイスマスク(使い捨てマスク)
COVID-19 のパンデミックにおいて、公衆での一般的なマスク着用は、他者を守るとともに着用者もある程度守ります。フェイスマスクは、呼吸器ウイルスの伝搬を減らすために世界中で使われています。
マスクはより大きなコミュニティを守り、感染から個人も守ります。
〇 N95の除染(滅菌)方法
N95マスクの除染(滅菌)にあたっては、以下の4つの除染(滅菌)方法が検討されています。
(1)加湿熱、(2)紫外線(UVーC)、(3)過酸化水素蒸気、(4)時間の使用 が文献で支持されています。
- 加湿熱を使用する
- 紫外線(UVーC)を使用する
〇 解説文
N95マスク UV-Cを用いた除染方法の紹介
N95 DECON【COVID N95除染と再使用 UV-C】に示された公開情報を参考にした除染プロトコルはこちら
- 過酸化水素を使用する
- 時間を用いて室温で除染する
〇 N95マスクの除染と再利用の具体的手順は別ページで公開しています。
N95マスクの除染と再利用の具体的手順
〇 有用な情報
〇 本ページについて
本情報は、N95マスクに関する最新情報が入手出来次第、更新します。
この活動は、このパンデミックの最前線にいる医療従事者への深い感謝と、それを支えたいと思う研究会会員有志と本活動に賛同する有志によって作成されています。
N95マスクの除染方法に関する本ページの情報は、PPE不足を解決したり、誰かを非難するためのものではありません。 医療従事者がN95マスクを再利用することによるリスクを軽減するための緊急時の対策として公開しています。 N95マスクの充足が一刻も早く望まれるところですが、入手困難の中、医療従事者と病院管理者、産業保健スタッフがそれぞれの施設の限りある状況のなかで判断できる材料を届けようとしているものです。 新型コロナウイルス感染症と戦っている医療従事者を心より応援し、また医療従事者とその家族、支えている皆様に心から感謝します。
内容について意見、コメント等があれば、遠慮なく研究会事務局までご連絡ください。
また、翻訳作業等本ページ作成にご協力いただける方を募集しています。ご関心のある方は研究会事務局までご連絡ください。
〇 謝辞
N95DECONの日本語翻訳版作成にあたっては、以下のメンバーに、ご協力頂いています(敬称略)。
太田由紀(帯広厚生病院)、奥野雅士(3M Medical Solutions Division)、草場恒樹(モレーンコーポレーション)、黒須一見(感染研)、佐々木美奈子(東京医療保健大学)、柴田英治(愛知医科大学公衆衛生)、タナカ千恵子(カナダ、カールトン大学)、津田洋子(帝京大学公衆衛生大学院)、久永直見(愛知教育大学)、吉田理香(東京医療保健大学)、宇田真弓(静岡県産業環境センター)
監修:吉川徹(労働安全衛生総合研究所)、菅原 健(国立大学法人電気通信大学)
N95DECON連携翻訳チーム 担当:吉川徹(職業感染制御研究会)
2020年4月9日(最終更新 2020/06/21)
一般社団法人職業感染制御研究会
COVID-19 に対応する医療従事者の個人防護具確保のためのワーキンググループ
(Ensuring PPE for COVID-19 Fighters Working Group:PPEWG(ピーウオグ))
及びN95DECON連携翻訳チーム
詳しくは右のリーフレットをご参考ください。
参考:N95マスクの選び方・使い方(職業感染制御研究会による解説)