「医療用防護具の代替品性能評価と作り方」の公開について
https://covid-19-act.jp/ppe/
新型コロナウイルス流行により、感染管理のための個人防護具が不足しています。
各施設では、正式な規格に基づいてはいないが緊急代替品として使用できる個人防護具の自作や、代替品の利用が緊急的対応として行われ、それらのアイテムとその作り方が考案・発表されています。
有効なものもあれば、個人防護具の特性を理解して利用したほうがよいものもあります。
そこで、本サイトの作成にあたって、一般社団法人職業感染制御研究会の有志(網中眞由美、黒須一見、吉川徹、和田耕治)と学際的専門家(榎原毅・認定人間工学専門家、榮留富美子・感染管理認定看護師ら)で構成される「PPE自作・代用代替品評価チーム」を構成し、内外で公開されている自作、代用・代替個人防護具について、専門的見地から評価を行いました。評価は情報収集した品目から、順次行っており、今後、評価が終了した品目を追加更新していきます。
感染管理に用いられる個人防護具の種類や使い方については以下を基本にして評価を行っています。ご参考ください。
個人用防護具(PPE)の基礎知識
なお、評価内容は評価チームが独自に行なっているものであり、職業感染制御研究会や、それぞれの個人が所属する組織の意見を代表しているものではありません。
私達は、自作、代用・代替品は、平時に利用されている適切な個人防護具に取って変わるものではなく、災害時等の緊急時にその使用が許容されている一時的なものと理解しています。
通常の製品が1日も早く医療現場に充足することが必要です。一方で、自作、代用・代替品から、新しいアイデアが生まれています。
これらには適切なプロセスを経て製品化されるべきものもあります。
評価内容について質問、ご意見のある方は、「医療用防護具の代替品性能評価と作り方」のページからご自由にご連絡をお願いいたします。
最前線で新型コロナウイルス感染症と戦っている医療・介護従事者の皆様、個人防護具の不足の中でも、大変な苦労をしながら工夫をして取り組んでいることに、心から敬意を表します。ともに頑張って行きます。
PPE自作・代用代替品評価チーム(あいうえお順)
<職業感染制御研究会からの有志>
網中眞由美 看護師、感染管理認定看護師、国立看護大学校
黒須一見 看護師、感染管理、職業感染制御研究会、国立感染症研究所
○吉川 徹 医師、労働安全衛生、職業感染制御研究会、労働安全衛生総合研究所
和田耕治 医師、公衆衛生、職業感染制御研究会、国際医療福祉大学
<専門的見地からの助言、評価>
榮留富美子 看護師、感染管理認定看護師、EIDOME Consulting
榎原 毅 博士(医学)、認定人間工学専門家、名古屋市立大学大学院医学研究科
(予定)向野賢治 医師、福岡記念病院・感染制御部長
○はチームリーダー
なお、評価チームへの参加をご希望される医師、看護師、専門家の方がおられましたら、研究会事務局まで遠慮なくご連絡ください。
2020年4月26日
PPE自作・代用代替品評価チーム